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【湖西・キャロル分室】いったいなんの“分室”? 看板のない隠れ家カフェに行ってみた 

江戸時代から残る史跡「新居関所」の宿場町の一角に、お客さんが絶えないカフェ「キャロル分室」があります。まずはどこの“分室”なのか、そして何がそんなに人気なのか調べてきました。

まるでバーのような店内がカッコいい

宿場町の雰囲気に溶け込む外観 あえて看板は出していません

看板もなく一見カフェとは分からないシンプルな外装ですが、2022年にオープンして以来、SNSや口コミで人気が広がっています。

黒を基調とした落ち着いた店内でゆっくりとした時間を過ごしながら、こだわりのランチメニューやスイーツを楽しめるお店です。

バーのような落ち着いた非日常空間

季節ごとに変わるメニュー

「キャロル分室」の特徴は、メニューのラインナップが毎週のように変わること。季節ごとにそのとき一番おいしいを食べてほしいというシェフのこだわりです。

度々新メニューが登場し、訪れるたびに新しい楽しみに出会えます。豊富なランチメニューもスイーツも、フランスで修業したシェフが一人で手作りしています。

トマトソースたっぷりの牛100%ハンバーグ

この日いただいたのは、牛100%ハンバーグ。トマトソースの酸味と牛肉の旨味がマッチ。

肉の満足感がありながら、あっさりと食べられました。フレッシュな野菜たっぷりなのも嬉しいポイント。

とある日のお食事メニュー(冬メニュー)

オムライスやドリア、牛すじカレーなどのサラダがついたメニューのほかにも、ローストポークサラダやカニクリームコロッケ、オムレツなどのアラカルトも用意されています。

クリームシチュー
冬にいただいた「チキンのクリームシチュー」

冬場にはクリームシチューや鍋などの温かいメニューも充実します。

人気のチーズケーキなどスイーツも充実

キャロル分室に行ったら料理だけでなく、ぜひ味わってほしいのがスイーツ。

持ち帰りスイーツとしても人気の定番「carolチーズケーキ」をはじめ、シェフこだわりのスイーツが充実しています。

看板スイーツ「carolチーズケーキ」

チーズケーキは「ほうじ茶のチーズケーキ」「アールグレイのチーズケーキ」など、季節によってアレンジが変わり、常時数種類の味が選べます。チーズケーキ以外にも季節のフルーツを使ったショートケーキやミルフィーユなど10種類前後のスイーツがあり、何度でも足を運びたくなってしまいます。

この日は、特に女性に人気だという「さつま芋チーズケーキモンブラン」をいただきました。

濃厚なさつま芋チーズケーキモンブラン

濃厚なチーズケーキの上にたっぷりと載ったさつま芋モンブランのなめらかな甘さに、ほろ苦いキャラメルソースが全体を引き締めてくれます。

スイーツはテイクアウトもできるので、おうちスイーツや手土産にも。

手土産に喜ばれる「マカロン」

スイーツも料理と同様、毎週のように新メニューが仲間入りするので、お店のインスタでぜひチェックしてください。

ソフトクリームスタンドも併設

観光客が行き交う通り沿いには、ソフトクリームスタンドが併設されています。街歩きの途中にふらりと立ち寄り、ソフトクリームをいただくことができます。

お店に入らずソフトクリームだけでも味わえます

この日のソフトクリームメニューは「ほうじ茶」。甘すぎない深みのある味わいです。マカロンショコラのトッピングを付けて甘さをプラスしてみました。

保存料を使わず全て手作りしているこだわりソフトクリームは、これからの暑い季節の街歩きのお供にぴったりです。

思わず写真を撮りたくなるフォトスポットも

トッピングは別料金で、マカロンショコラ、コーヒーキャラメルシロップ、クランブルなどが選べます。フレーバーはシェフの閃きで時々変わるので、こちらも何度行っても楽しめそうです。

冬期や、ランチで混み合っていない時間帯は店内で食べることもできます。

なぜキャロル“分室”?

ところで店名の「キャロル分室」とは、どういう意味なのでしょうか。

キャロル分室・小峯剛 店長:
私はもともと浜松市内で紹介制レストラン「キャロル」を営んでいました。また新居関所前のこの場所では居酒屋をやっていました。しかしコロナ禍で夜営業が思うようにできなくなりました。そこで、レストランで人気のあったチーズケーキなどのスイーツや、居酒屋で人気のあった鍋メニューのテイクアウト販売をここで始めたのが「キャロル分室」の始まりです

「看板もない、広告も出さない」。そんなこだわりの理由も聞きました。

キャロル分室 ・小峯剛 店長
看板やのぼりを見てではなく、SNSや口コミから「この店に行きたい」と思ってもらえる店にしたいという思いがあります。当店を探してわざわざ来てくださったお客様に心から満足していただけるよう、非日常的な特別な空間とおいしいメニューをご用意しています

今後も、長く愛されるオーソドックスなメニューや、そのとき旬の一番おいしいものを提供したいと、話してくれました。

テーブル席も2席あります

キャロル分室 店長・小峯 剛さん
紹介制レストラン「キャロル」の常連さんが、「キャロル分室」をきっかけに新居町を訪れてくれることもあります。外からお客さんを呼び込めるお店が増えて、地域がさらに盛り上がるといいと思っています

新居関所の周辺には、ここ数年で古民家カフェなどが相次いでオープンしています。歴史好きな観光客に加え、若い女性などの姿を街中で多く見るようになりました。周辺の宿場町散策と合わせて、「キャロル分室」ですてきな時間を過ごしてみてください。

■店名 キャロル分室
■住所 湖西市新居町新居3354-6
■営業時間 11:30~16:00(L.O. 14:30)
 ※ソフトクリームスタンドは12:00~なくなり次第終了
■定休日 月 ※臨時休業はインスタから確認を
■駐車場 専用駐車場なし ※新居関所史料館第2駐車場が関所周辺の散策に利用できます(無料)
■電話番号 053-594-6206

【もっと詳しくみる】キャロル分室のインスタグラム
静岡県の西の端、浜名湖のほとりのまち「湖西市」周辺のおいしいものやお出かけ先を発信!食べるの大好き♪お隣の浜松市や愛知県豊橋市の情報、県境ネタなども書きます。
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